邂逅その2
二人でご飯を食べにいった日に昔、私の実家で食べたロールキャベツが美味しかった。と何度も何度も彼が言うので、母にそれを伝えた。すると昔の友人に会えるのは嬉しいわね。
じゃあ、今度作って招待しましょう。と喜んでいた。
今までベールで隠していたと言うか所謂私たちの間ではタブーの話だったのだが、初めて母にやっとやっとの思いで、気持ちに整理がついたことを伝えられた。
新たな人生のスタートを切れたようで清々しい気分だ。
夫も私と彼とのいきさつ知っていて、彼と話したことや母の話をすると、私の話だけを聞いていた夫はなーんだ、お母さんは何も悪くないよ。と言い出した。事実は一つなのに、話し手が変わるとストーリーも変わる。何を事実とするのか?
しかし、この話には一つの嘘もない。
母との確執の原因になっていた26年前のこの出来事、雪解け間近か⁉︎笑